本人確認はスマホでスムーズに|本人確認の種類や流れを解説
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インターネットやスマートフォンの普及によって、オンラインでの取引やサービスの提供が増えてきている中で、取引やサービスの開始時に行われる本人確認もオンライン化が進んできています。従来は対面や郵送で行うのが一般的でしたが、現在ではスマホからの本人確認に対応できるようにしている企業も増加してきている傾向です。
自社でもスマホからの本人確認に対応できるようにしたいという企業の方のために、この記事では、スマホで行う本人確認の方法や種類、スマホで本人確認をするメリットなどを解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
目次[非表示]
- 1.スマホで行う本人確認の方法
- 1.1.従来の本人確認の方法
- 1.2.eKYCでの本人確認の方法
- 2.スマホで本人確認をするメリット
- 3.現在スマホでできる本人確認方法の種類
- 3.1.写真付き本人確認書類の画像 + 容貌の画像
- 3.2.写真付き本人確認書類のICチップ情報 + 容貌の画像
- 3.3.本人確認書類の画像又はICチップ情報 + 銀行等への顧客情報の照会
- 3.4.本人確認書類の画像又はICチップ情報 + 顧客名義口座への振込み
- 4.スマホで本人確認をする流れ
- 4.1.スマホの本人確認で利用できる書類
- 5.容貌・本人確認書類を撮影するときによくある不備
- 5.1.1.添付画像の内容が確認できない
- 5.2.2.画像ファイルのサイズが大きすぎる
- 5.3.3.データフォーマット・拡張子が対応していない
- 5.4.4.現住所と本人確認書類の住所が異なる
- 6.スマホでの本人確認が必要な場面
- 7.スマホでの本人確認はeKYCがおすすめ
- 8.eKYCを導入するなら「ネクスウェイ本人確認サービス」
- 9.まとめ
スマホで行う本人確認の方法
スマホでの本人確認に対応できるようにしたいと思っていても、「スマホの本人確認はどのような方法で行うべきものなのか分からない」「スマホでの本人確認を導入するのは大変なのではないか」とお悩みの方も多いでしょう。
ここでは、従来の本人確認の方法について確認しながら、スマホで行う本人確認の方法について解説していきます。
従来の本人確認の方法
従来の本人確認は、対面・郵送で行うのが一般的でした。対面での本人確認は、主にユーザーに来店してもらい、窓口などで実施する方法です。基本的には、受付でサービスの申し込みをする際に、合わせて本人確認も行うという流れになります。
一方で郵送での本人確認は、サービスの申し込み時に申告されたユーザーの住所に、サービス申込書などの必要書類を送付します。その後、ユーザーから本人確認書類が添付されたサービス申込書を返送してもらい、内容に相違がないかを確認する方法です。
銀行口座の開設やクレジットカードの発行を行うときなど、本人確認はさまざまなケースで必要とされています。その理由としては、なりすまし行為や不正な詐欺行為を防ぎ、安全性を確保するためです。
しかし、対面や郵送での本人確認は手間がかかるため、「業務の手間を解消しつつ本人確認を正確に行う」のが企業の課題となっていましたが、eKYCでの本人確認はそれらを解消することが可能です。次に、eKYCでの本人確認の方法を見ていきましょう。
eKYCでの本人確認の方法
近年主流となってきているのが、従来の本人確認のデメリットを解消できる、「eKYC」による本人確認です。eKYCは「electoronic Know Your Customer」の略称で、オンライン上で本人確認手続きを完結させられる仕組みのことを指します。
このようなeKYCでの本人確認の中で特に知られているのが、スマホから本人確認ができる方法です。
スマホで本人確認書類と本人の容貌を撮影し、サイトにアップロードをするだけで認証が完了します。eKYCでの本人確認は、スマホだけで申し込みができるだけでなく、最短で当日中に終わるため、従来の本人確認の「申込者に来店してもらう必要がある」「サービス開始までに時間がかかりやすい」といったデメリットを解消することが可能です。
さらに、eKYCでスマホから本人確認をする場合、従来の本人確認のデメリットを解消できるという点以外にも、さまざまなメリットがあります。次に、スマホから本人確認をする場合のメリットについて見ていきましょう。
スマホで本人確認をするメリット
従来の本人確認の方法とeKYCでスマホから本人確認を行う方法について比較してきました。ここからは、スマホで本人確認をするメリットについて、ユーザー視点と事業者視点で確認していきましょう。
ユーザ視点でのスマホで本人確認をするメリット
スマホで行う本人確認では、「窓口まで来店をする必要がある」「サービス開始までに時間がかかる」という、従来の本人確認方法のデメリットを解消できます。これらのデメリットが解消できるのは、事業者側だけでなくユーザー側にとっても大きなメリットといえます。
対面で行う本人確認の場合、ユーザーは窓口が開いている時間に来店をする必要があります。仕事や私用で忙しくなかなか時間が取れないというユーザーも多いかと思いますが、スマホでの本人確認の場合は、いつでもどこでも本人確認の手続きが可能です。
また、郵送による本人確認は、サービスを開始するまでに早くて1週間、遅くて半月以上かかるという問題点がありました。スマホでの本人確認であれば、即日でサービスを開始できるため、すぐに使い始めたいユーザーにとっては利用しやすいでしょう。
事業者視点でのスマホで本人確認をするメリット
スマホで行う本人確認は、即日でサービスを開始できることから、事業者にとっては「ユーザーの離脱を防ぐ効果が期待できる」というメリットがあります。
ユーザーがサービスを利用したいと思っても、本人確認作業に手間や時間がかかると、気持ちがどんどん冷めていき、申し込みを完了する前に諦めてしまう可能性があります。しかし、スマホでスムーズに本人確認ができれば、離脱のリスクを軽減できるでしょう。
また、スマホでの本人確認には、セキュリティ面での安全性が高いというメリットもあります。リアルタイムで撮影した本人確認書類画像と本人容貌画像を送信する必要があるだけでなく、生身の人間かどうかを判断するために「まばたきチェック」や「首傾げチェック」なども行われるので、不正ログインや不正認証が行われるリスクが少なくなります。
さらに、すべてオンラインで解決するため、書類の準備・確認・管理などにかかる手間を大幅に軽減することが可能です。
eKYCにおける本人確認のメリットについては、「eKYC導入のメリットとは?問題点やリスクはないの?対処法も解説」の記事でさらに詳しく解説しているので、参考にしてください。
現在スマホでできる本人確認方法の種類
スマホでできる本人確認の方法やメリットについて解説しましたが、現在スマホでできる本人確認方法には、大きく分けて4つの種類があります。ここでは、それぞれの種類の特徴について解説していきます。
●写真付き本人確認書類の画像 + 容貌の画像
●写真付き本人確認書類のICチップ情報 + 容貌の画像
●本人確認書類の画像又はICチップ情報 + 銀行等への顧客情報の照会
●本人確認書類の画像又はICチップ情報 + 顧客名義口座への振込み
順番に見ていきましょう。
写真付き本人確認書類の画像 + 容貌の画像
ユーザーが、スマホで本人確認書類と本人の容貌を撮影して事業者に送る方法です。この際に利用できる本人確認書類は、運転免許証やマイナンバーカードなどの、氏名・住居・生年月日・写真などが確認できるものに限られているので、撮影時の注意事項として記載しておくようにしましょう。
事業者は、送られてきた本人確認書類画像と本人容貌画像を照合して、内容が一致しているかを確認します。スマホで行う本人確認では、特に多く利用されている方法です。
写真付き本人確認書類のICチップ情報 + 容貌の画像
運転免許証やマイナンバーカードなどのICチップに記録された情報、スマホで撮影した本人容貌画像を事業者に送る方法です。ICチップの情報は、NFCやスマホのカードリーダー機能を使って読み取ります。ただ読み取るだけでなく、読み取った情報が正しいかどうかも確認する必要があります。
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本人確認書類の画像又はICチップ情報 + 銀行等への顧客情報の照会
ユーザーが、スマホで撮影した本人確認書類画像かICチップの情報のいずれかを事業者に送信します。その後、事業者が銀行やクレジットカード会社に問い合わせをして、銀行に登録されている本人確認情報と一致しているかを確認する方法です。上記の2つの方法とは異なり、この方法では本人容貌画像の送信は必要ありません。
本人確認書類の画像又はICチップ情報 + 顧客名義口座への振込み
スマホでマイナンバーカードのICチップを読み取って、公的個人認証を利用して本人確認を行う方法です。
公的個人認証は、マイナンバーカードのICチップに搭載されている「電子証明書」によって本人確認ができるサービスを指します。マイナンバーカードを用いてコンビニで住民票の写しを取得するサービスなどで活用されている方法です。この方法で本人確認を行う場合も、本人容貌画像の送信は必要ありません。
スマホで本人確認をする流れ
次に、スマホで本人確認をする流れについて解説していきます。ここでは、スマホの本人確認で利用されることが多い「写真付き本人確認書類の画像 + 容貌の画像」で本人確認を行う方法を例に紹介します。
【本人確認書類を撮影してアップロードをする】
1.正面から撮影する
2.斜め上から撮影する
3.背面から撮影をする(本人確認書類の種類によっては不要)
4.撮影した本人確認書類画像をアップロードする
【本人の容貌を撮影してアップロードをする】
5.顔写真を撮影する
6.指示に合わせて首を振った動画を撮影する
7.撮影した本人容貌画像・首を振った動画をアップロードする
サービス内容によって多少異なりますが、基本的にはこのような流れで本人確認を行っていきます。
スマホの本人確認で利用できる書類
本人確認時に利用できる書類には、運転免許証、健康保険証、パスポート、マイナンバーカード、在留カード、身体障害者手帳などのさまざまな種類があります。しかし、スマホで行う本人確認の場合は、基本的に下記の4種類に限られます。
●運転免許証
●マイナンバーカード
●住民基本台帳カード
●在留カード
住民基本台帳カードの利用を不可としているところもあるなど、事業者によって利用できる本人確認書類が異なる場合もあります。自社でスマホの本人確認に対応する場合は、利用できる本人確認書類について明記しておきましょう。
容貌・本人確認書類を撮影するときによくある不備
スマホの本人確認では、本人の容貌や本人確認書類の撮影は欠かせません。撮影やアップロードの際にユーザー側で不備がある可能性もあるため、事業者側はよくある不備を把握して、確認をするときに細心の注意を払わなければいけません。ここでは、容貌・本人確認書類を撮影するときによくある不備を見ていきましょう。
1.添付画像の内容が確認できない
本人の容貌や本人確認書類の撮影をする際に起こりやすいのが、撮影した画像の内容が確認できないという問題です。確認ができない理由としては、下記のような例が挙げられます。
●画質が悪くぼやけている
●光が反射して白飛びしている
●影が入っていて画像が暗い
●画像の中の表示が小さく文字が読めない
●画像が加工されている
これらの問題が起きていないかを、画像を添付する際にユーザーに確認してもらうと、画像の再添付が必要になるケースが少なくなるでしょう。
2.画像ファイルのサイズが大きすぎる
本人容貌画像や本人確認書類画像を添付する際にファイルサイズが大きすぎると、アップロードができません。規定のファイルサイズはサービス内容によって多少異なりますが、1枚当たり4MB程度が目安とされています。ファイルサイズが大きすぎる場合は、画像のサイズを変更してもらう必要があるため、注意点として記載しておくと良いでしょう。
3.データフォーマット・拡張子が対応していない
対応していないデータフォーマット・拡張子の画像を添付された場合にも、アップロードはできません。スマホで行う本人確認で対応している拡張子は、基本的に「jpeg」が多い傾向です。スマホで撮影した画像の拡張子は「jpeg」が一般的なので、そのまま添付をすれば問題はないでしょう。
しかし、画像ファイルのサイズを調整する際にアプリを使用すると、「png」「pdf」などの拡張子になってしまっている可能性もあります。
4.現住所と本人確認書類の住所が異なる
本人確認書類として認められるのは、現住所が記載されているものです。本人確認書類の現住所が異なる場合、住民票や現住所が記載されている本人宛の公共料金領収書などを追加で提出することで認められる場合もあります。しかし、スマホで行う本人確認の場合は、本人確認書類として利用できるものが限られているため、現住所が記載されている本人確認書類を選ぶ必要があるという点に注意が必要です。
スマホでの本人確認が必要な場面
続いては、スマホでの本人確認が本当に必要かまだ決めかねているという事業者の方のために、スマホでの本人確認が必要な場面について解説していきます。スマホで行う本人確認は主に、「犯収法」で義務付けられている事業者・サービス、自発的に行っている事業者・サービスで利用されています。それぞれどのような事業者・サービスが利用しているのか、見ていきましょう。
「犯収法」で義務付けられている事業者・サービス
銀行や金融サービスなどの特定の事業者では、「犯罪収益移転防止法(犯収法)」によって、本人確認が義務付けられています。そのため、下記のような事業者では必ず本人確認を行わなければいけません。
●銀行・金融機関等
●ファイナンスリース事業者
●クレジットカード事業者
●宅地建物取引業者
●宝石・貴金属等取扱事業者
●司法書士・司法書士法人
●行政書士・行政書士法人
●公認会計士・監査法人
●税理士・税理士法人
●弁護士・弁護士法人
これらの事業者でも、すべてのサービスで必ず本人確認が必要なわけではありません。口座の開設、大口の現金取引、クレジットカードの発行など、犯罪が起こるリスクが高い取引を行う際に必須となります。
自発的に行っている事業者・サービス
法律で義務付けられているわけではなくても、顧客の安全性を確保して信頼をしてもらうために、自主的に本人確認が行われるケースもあります。スマホの本人確認が行われるサービスとしては、下記のような例が挙げられます。
●スマホの機種変更・プラン変更
●フリマサイトへの出品
●マッチングアプリの登録
●SNSの登録
●行政機関のオンライン手続き
●宅地建物の売買契約
●古物商の売買における取引
●ライブなどのチケット購入・入場
金融機関などの特別な取引だけでなく、日常的な場面で本人確認が必要なケースも少なくありません。
スマホでの本人確認はeKYCがおすすめ
先述の通り、eKYCでの本人確認の中で特に知られているのが、スマホから本人確認ができる方法です。
eKYCを導入することによって、本人確認を行う際に必要な業務を大幅に軽減できるだけでなく、ユーザーの離脱を防いでより多くの人にサービスを利用してもらえる可能性があります。少ない工数でより多くの結果を残せるのは、事業者にとって大きなメリットといえるでしょう。
また、eKYCは導入もスムーズに行うことができます。
eKYCの方式などについてのヒアリングシートを提出して、それに沿って納品された開発環境のテストをし、さらに開発を経て本番環境のテストが完了したら利用が開始できます。
スマホの本人確認を導入したいと考えている方は、eKYCの導入を検討してみてください。
eKYCを導入するまでの流れについては、「eKYC導入前に知っておくべきこととは?まとめて解説」の記事をご参照ください。
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まとめ
従来の対面・郵送での本人確認は、「ユーザーが窓口まで来店する必要がある」「サービス開始までに時間がかかる」などのデメリットがありました。しかし、eKYCにおける本人確認であれば、スマホからオンラインで本人確認をすることも可能です。
スマホでのオンライン確認は、従来の本人確認におけるデメリットを解消することができるため、ユーザー側からも事業者側からもメリットが大きい方法と言えます。特に、事業者にとっては、セキュリティ面での安全性が高い、書類の準備・確認・管理などにかかる手間を軽減できるなど、他にもさまざまなメリットがあります。
スマホで行う本人確認の導入をお考えの方は、eKYCの導入を検討してみてください。