本人確認時の自撮り・セルフィー撮影の方法は?eKYCを活用できる場面も解説
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近年主流になっているeKYCにおける本人確認は、自撮り・セルフィーと顔写真付き本人確認書類を撮影してデータをアップロードして送信する方法です。自撮り写真を撮影すると言っても、ただ顔が写っていれば良いというわけではないので、手順や注意事項を知った上で撮影をする必要があります。
自撮りは具体的にどのように行うのか、またはその注意点などについて、事業者側からユーザーに明確に案内ができないとユーザーは不安を感じてしまいます。この記事では、本人確認時の自撮り・セルフィー撮影の具体的な方法と注意点を解説するとともに、事業者がeKYCを活用できる場面についても紹介していきます。
目次[非表示]
- 1.本人確認(KYC)とは
- 1.1.近年注目されているeKYCとは
- 2.eKYCにおける本人確認時の自撮り方法
- 3.eKYCにおける本人確認時のセルフィーの撮影方法
- 4.eKYCにおける本人確認時の本人確認書類の撮影方法
- 5.事業者がeKYCを活用できる場面
- 5.1.金融機関での口座開設
- 5.2.クレジットカードの申し込み
- 5.3.スマホの利用申し込み
- 5.4.古物商の取引
- 5.5.オンライン試験などの本人確認
- 6.事業者がeKYCを導入するメリット
- 6.1.ユーザーの離脱防止
- 6.2.不正のリスク軽減
- 6.3.業務工数・時間の削減
- 7.eKYC導入なら「ネクスウェイ本人確認サービス」へ
- 8.まとめ
本人確認(KYC)とは
本人確認とは、サービスを利用する相手や取引をする相手が申込者本人に間違いないことを確認するための手続きです。英訳である 「Knows Your Customer」の頭文字を取って、KYCとも呼ばれます。
これまで本人確認は、金融機関などの特定事業者が取引時に行うことを法律で義務付けられている手続きにすぎませんでした。
しかし近年は、サービスの非対面化・デジタル化に伴い、「サービスを受けるのが確かに本人である」ことを確認する必要があるシーンが増えてきました。そのために、手続き時に本人確認が必要になるサービス事業者も増えてきたのです。
KYCについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
KYCとは?金融機関のみにとどまらない本人確認の重要性
近年注目されているeKYCとは
前述した経緯を受けて、オンラインで実施できるeKYCは今、さまざまな事業者から注目を集めています。eKYCの方法は、大きく次の2つに分かれています。
方法 |
内容 |
セルフィーアップロード型 |
自撮り・セルフィー画像と顔写真付き本人確認書類の画像をアップロードして送信し、内容が一致しているか確認する |
フェデレーション型 |
ユーザーが許可する金融機関などに本人情報を照会する |
この2つのうち、特によく利用されているのがセルフィーアップロード型です。ここでは、セルフィーアップロード型のeKYCについてさらに解説していきます。
eKYCにおける本人確認時の自撮り方法
セルフィーアップロード型のeKYCの場合、ユーザーは事業者が提供するアプリやサイトからサービスの申し込みをします。申し込みをする際に、ユーザーにスマホのカメラを使用して自撮りをしてもらい、本人確認書類と相違がないかを確認するのです。ここでは、自撮りをするときの撮影の手順や注意点について解説します。
撮影の手順
撮影の手順は下記の通りです。
1.撮影画面を開く
2.自分の顔を正面に向けて画面の撮影枠内におさめる
3.画面に指示が表示されたら従う(まばたきをする、顔の角度を変えるなど)
4.顔が認識されたら完了
アプリの仕様によって細かい内容は異なりますが、大まかに言うとこのような手順です。撮影をする場所が暗いと認識されにくいので、撮影に適した明るさの下で行うようにしましょう。
撮影時の注意点
本人確認書類の顔写真と見比べて確認する必要があるため、顔の一部が隠れていたり見えなかったりするとエラーになります。また、ネットの通信状況が悪いと、撮影枠が出ない、チェックされないなどの問題が起こる可能性があるため、撮影は通信状態の良い場所で行うように注意しなければいけません。
その他、具体的な注意としては、次のような内容が挙げられます。
●光の反射が強い、または光量が少なく暗い部屋で撮影しない
●帽子やマスクなど顔を覆うものを身につけない
●ピントがぼけないようにする
ユーザーに自撮りをしてもらう場合には、これらの注意事項を記載しておくようにしましょう。
eKYCにおける本人確認時のセルフィーの撮影方法
eKYCにおいては、顔写真付きの本人確認書類を持った自撮り写真が求められる場合もあります。通常「セルフィー」は自撮りと同義に利用される言葉ですが、本記事内では本人確認書類を持った自撮りのことを「セルフィー」と定義して、撮影手順と注意点を説明します。
撮影の手順
セルフィーの撮影手順は下記の通りです。
1.顔写真付きの本人確認書類を手元に用意する
2.撮影画面を開く
3.顔と本人確認書類をすべて画面の撮影枠内におさめる
4.距離を調節してピントを合わせて撮影をする
5.顔と本人確認書類が鮮明に写っていたら完了
本人確認書類が読み取れないと撮影不備という扱いになるので、撮影時には、きちんと読み取れる大きさで写っているか、内容が読み取れるかをしっかりと確認する必要があります。
撮影時の注意点
セルフィーでは、顔と本人確認書類が明確に確認できなければいけません。顔にピントを合わせてしまうと本人確認書類がぼやけてしまうため、必ず本人確認書類にもピントが合っているかを確認する必要があります。
自撮り写真と本人確認書類を別々に撮影して加工ソフトで一つの画像に加工して提出するのも認められません。必ず一緒に撮影をするように注意書きをしておきましょう。
また、自撮りの場合と同様、部屋が暗くて顔が確認できない、帽子やマスクなど顔全体が見えないといった状況にも注意が必要です。顔が見えるように撮影をするという内容を記載することを忘れないようにしてください。
eKYCにおける本人確認時の本人確認書類の撮影方法
eKYCでは、本人の容貌画像の他に、運転免許証やマイナンバーカードなどの顔写真付きの本人確認書類の撮影も行います。表面・裏面・斜めなど、カードの真正性を確かめるためにあらゆる角度から撮影をする必要があるので、詳しい手順や注意点について見ていきましょう。
撮影の手順
本人確認書類の撮影の手順は、次のようになります。
1.利用する本人確認書類を選択する
2.選択した顔写真付きの本人確認書類を手元に用意する
3.撮影画面を開く
4.本人確認書類を画面の撮影枠内におさめる
5.指示に従って表面・裏面・厚みなどを撮影する
6.本人確認書類の内容が鮮明に写っていたら完了
本人確認書類は、ぼやけていたり内容がはっきり分からない箇所があったりすると本人確認ができません。その場合は最初からやり直しになる可能性もあるという点を明記しておきましょう。
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撮影時の注意点
本人確認書類を撮影するときに注意していただくべき点注意すべき点は、次の内容です。
●明るく光の反射がない場所で撮影する
●撮影枠内に全体を入れる
●平な場所に置いて撮影する
●手に持って写す場合は指で字を隠さない
●有効期限が切れている本人確認書類を利用しない
●コピーではなく原本を利用する
●画像を加工しない
気がつかないうちに手で文字を隠してしまっているといった例は意外と多いので、撮影後に明瞭に写っているかを十分確認するように、注意事項として記載しておきましょう。
事業者がeKYCを活用できる場面
自撮り撮影の方法などを把握し、eKYCを活用したいと思っている事業者もいるかと思いますが、ここでは具体的にeKYCを活用できる場面を紹介していきます。
●金融機関での口座開設
●クレジットカードの申し込み
●スマホの利用申し込み
●古物商の取引
●オンライン試験などの本人確認
それぞれ詳しく解説していくので、参考にしてみてください。
金融機関での口座開設
これまで、口座開設するときの本人確認は、窓口が開いている時間に申込者が来店して本人確認書類を提出するのが一般的でした。しかし、eKYCであれば、自撮り・セルフィー画像と本人確認書類の画像の送信だけで、営業時間内外に関わらず本人確認の実施をすることが可能です。
事業者側にとっては、本人確認にかける工数が少なくなることから人件費が削減できるなどのメリットがありますが、申込者側にとっても、窓口の来店がなくなって気軽に申し込みやすくなるなどのメリットがあります。
口座開設は、最近は銀行や証券会社だけでなく、仮想通貨やクラウドファンディングの利用時などさまざまなサービスで必要になっているため、eKYCの需要も拡大しています。
口座開設時のeKYCについては、「eKYCを導入して口座開設をオンライン化!メリットや安全性を解説」の記事をご参照ください。
クレジットカードの申し込み
クレジットカードの申し込みにおいても、eKYCは活用できます。これまでは、クレジットカードの申し込みは郵便でのやり取りが主だったので、発行までに時間がかかるデメリットがありました。しかし、eKYCを活用すればオンラインで本人確認が完結するため、本人確認にかかる時間を短縮してすぐに審査へ入れます。
カード発行までの時間がぐっと短くなり、スピーディにサービスへつなげられるのです。
スマホの利用申し込み
スマホの販売や利用申し込みを受ける際、事業者は携帯電話不正利用防止法に従って本人確認を実施する義務があります。eKYCを利用すれば、自撮り・セルフィー画像と本人確認書類画像の提出によって、ユーザーは自宅にいながらでも速やかに本人確認が完了します。
スマホがeSIMに対応しているならば、simカードを後日郵送などをする必要もなく、その場ですぐに開通させることも可能です。
古物商の取引
リサイクルショップや骨董品販売などの古物商では、商品の買い取りや交換の際に「古物営業法」に則って本人確認義務が生じます。オンラインでネットショップを展開している場合などは特に、eKYCの活用がおすすめです。
買い取りの申し込み手続きに自撮り・セルフィー画像と本人確認書類画像を撮影・送信する工程を加えれば、自然な流れで本人確認を実施できます。
古物商取引の本人確認については、「古物商の本人確認業務はどう行う?古物営業法・犯収法のルールを詳しく解説」の記事をご参照ください。
オンライン試験などの本人確認
受験者と直接対峙できないオンライン試験でも、eKYCを活用できます。受験しているのが本当に試験申込者なのかを確認するために、受験前に自撮り・セルフィー画像と本人確認書類画像の提出を求めて当人認証をします。
その他にもeKYCの活用シーンは広がっており、ネット投票での不正防止や民泊での当人認証など、さまざまな場面で利用されているのが現状です。
事業者がeKYCを導入するメリット
事業者がeKYCを導入するにあたって具体的に挙げられるメリットとして、次のようなものがあります。
●ユーザーの離脱防止
●不正のリスク軽減
●業務工数・時間の削減
次から詳しい内容を解説します。
ユーザーの離脱防止
サービスに申し込んでから開始までに時間がかかりすぎると、ユーザーのサービスに対する熱が冷めてしまい、利用を諦めてしまうことがあります。ユーザーの離脱を防ぐには、サービス開始までのスピーディさが重要です。eKYCならば、最短で当日に確認が完了するため、ユーザーの熱を冷めさせずにサービスまでつなげられます。
不正のリスク軽減
eKYCでは、個人の生体的特徴の違いを利用した生体認証を採用しています。生体的特徴である容貌や指紋は偽造が難しいため、不正リスクを軽減できるのがメリットです。さらに高水準の画像判定技術や強固なネットセキュリティが完備されていれば、不正のリスクはかなり抑えられるでしょう。
業務工数・時間の削減
本人確認業務には、工数と時間を多く必要とします。例えば、対面の本人確認はユーザーに案内をする以外にも、本人確認書類と申し込み内容の突合、本人確認書類のコピー作成、書類の管理・保管といった工程が必要です。
eKYCならば、すべての工程がオンラインで完結します。ユーザーから提出された自撮り・セルフィー画像や本人確認書類の画像もデータ化しているため、保管に場所を取らず管理をすることができて、業務工数やかかる時間の削減が可能です。
eKYC導入なら「ネクスウェイ本人確認サービス」へ
オンラインサービスが拡大している現在、eKYCを活用できる場面も増加しています。自社サービスにもeKYCを導入したいとお考えならば、ぜひ「ネクスウェイ本人確認サービス」へお任せください。
世界最高水準の画像認識技術とセキュリティに加え、本人確認時の自撮り・セルフィーもユーザーがストレスを感じにくく使いやすいUI/UXを提供しています。
マイナンバーカードなどのICチップ読み取りや郵便での本人確認にも対応しているため、自撮りやセルフィーが苦手なユーザーも取りこぼしません。
まとめ
近年注目されているeKYCでは、確認の際に自撮り・セルフィー画像と本人確認書類を撮影した画像の送信を受けるセルフィーアップロード型がよく用いられています。窓口に来店する手間などがなく手順が簡単なことなどから、ユーザー側にも利用するメリットが大きい方法です。
しかし、写真撮影の際には、顔や本人確認書類が明瞭に写るように明るい場所で撮影する、ネット環境が整った場所で撮影するなどの注意が必要です。
ユーザーの中には、カメラの扱いに慣れていない人もいます。ネクスウェイ本人確認サービスは、ユーザーが撮影しやすいUI/UXを提供しているとともに、セルフィーアップロード型が苦手なユーザーに対しては、すぐ郵便対応へ切り替えることが可能なサービスです。
eKYCの導入を検討されているならば、ぜひネクスウェイ本人確認サービスをご検討ください。